統一教会から家庭連合へ

1994年5月1日、世界基督教統一神霊協会(統一教会)は世界平和統一家庭連合(家庭連合)に名称を変更しました。日本の統一教会(現家庭連合)は、同時期に名称変更の届出をしようとしましたが、文部省(現文部科学省)はこれを受理しようとせず、21年も経ってやっと受理し、規則変更の認証が行われて、2015年8月26日に名称変更されました。

これについて、統一教会のイメージがネガティブだから名前を変えて騙そうとしているのではないか、というような憶測がSNS等で喧伝されていますが、これは全くの間違いです。文鮮明師が、統一教会から家庭連合という名称に変更したのは、教義上の理由です。即ち、「個人の救いの時代」から、「家庭の救いの時代」になった、というもので、それを統一教会の設立40周年に当たる1994年5月1日に、宣言されたのです。

教義の説明をするのは、この記事の目的ではないので、必要最小限にとどめます。
統一教会は、「世界のキリスト教を統一する」という意味を持った名称です。イエス・キリストは結婚前の個人の立場で十字架につかれたので、個人の救いは実現しましたが、家庭の救いまでは実現できませんでした。そこで、再臨主は家庭の救済のために家庭の立場で降臨する必要があります。それが宣言されたのが、1994年5月1日だったわけです。

これに伴い、家庭連合において、大きな変化がおきました。
文鮮明師・韓鶴子夫人ご夫妻で「真の父母」と宣言したこと、礼拝などでの宣誓文が「私の誓い」から「家庭盟誓」となったこと、各家庭が氏族メシアとされたこと、出家信仰から在家信仰となったこと(還故郷と言っています)、などです。「統一教会」から「家庭連合」に名称を変更したのも、その一環です。

私は、家庭連合という名前に誇りを持っています。これは、教義上とても重要なものだからです。いろいろ理屈をつけて、「旧統一教会」などという存在しない団体名で、マスコミや行政、政治家たちが私たちをよぶのは、信仰者の教義の尊厳を無視する、非道な扱いですし、そもそも社会儀礼上も失礼なことです。