解散命令請求 真実 – Truth is my Sword –

1976年、米下院国際関係委員会の国際機関小委員会委員長ドナルド・フレーザー議員は、「韓国政府による対アメリカ政府工作の疑惑」調査を正式に決定しました。この調査の目標は、最初から統一教会(当時)に置かれていました。

フレーザー委員会が作ったストーリーは、「韓国KCIA(韓国中央情報局)は、統一教会を通して、アメリカに影響力を及ぼそうとしている」というものでした。文鮮明師の特別補佐官である朴普煕氏も、KCIA要員というレッテルを貼られ、1978年3月15日には「統一教会は、韓国政府の政治的な道具として、初代KCIA部長の金鐘泌氏によって、1961年に創立された」という虚報が、ニューヨーク・タイムズ紙に報じられました。これは、1970年の米CIAの未確認情報を、フレーザー委員会が無責任に公開したものです。統一教会が文鮮明師によって設立されたのは1954年であり、この記事は明らかな間違いであって、今ではそんなことを信じるものは誰もいませんが、当時はこのニュースが全米を駆け巡ったのです。

そのような中で、1978年4月11日、朴普煕氏は米議会に喚問され、証言を求められました。それは朴普煕氏を糾弾し、統一教会を米国から追い出すためでした。
しかし、証言では、フレーザー委員がソ連KGBの調査には全く手をつけず、最も反共である統一教会を反米的な組織であると決めつけて調査に莫大な費用をかけたことが、指摘されました。そして、これは米韓の離間を図るものであり、フレーザー委員はソ連の工作員ではないか、という疑問まで提示されました。
フレーザー委員会の最終報告は非常に信憑性に欠けており、政治的な目的を持ったものであることが明らかになったのです。

これらの内容は、国際勝共連合の下記の記事や、記事で紹介されている朴普煕氏の著書「証言」に書いてあります。
https://www.ifvoc.org/news/2022-11-df

そして、朴普煕氏の堂々たる弁論は、「真実 – Truth is my Sword –」というタイトルで映像化されました。
Youtubeにアップされているのでご紹介します。

29:30頃からの言葉は、朴普煕氏の魂の叫びです。真実を語る言葉は、威厳があり、聞くもの心を揺さぶります。下記にテキスト化しました。

私はレバレンドムーンの弟子です。未熟な弟子ではありますが、絶対に確かなことが一つあります。私はレバレンドムーンに教えを受けて、神の道徳と原理に従って生きてまいりました。残りの生涯も、そうして生きていくつもりです。

しかしながら、私の名誉は破壊されました。あなたがそうしたのです。それがあなたの人権でしょうか。それでは私の人権はどこにあるのでしょうか。レバレンドムーンの人権は踏みにじってもいいというのでしょうか。

あなたが言ったことは偽りであります。あなたが嘘の情報の張本人であり、この嘘にアメリカ議会の権威を与えました。あなたは神のみわざを成すためアメリカに来られたお方に、このようなことをしました。私はあなたが悪魔に使われていると信じざるを得ません。そうです。悪魔の道具です。悪魔以外の誰が、神からのお方を破滅させようと望むでしょうか。

委員長、まさにこの委員会は魔女狩り人民裁判となりました。あなたは自分の政治運動のため利益を得る機会を見つけました。あなたには標的が必要でした。レバレンドムーンや統一教会、そして世界の世論で叩かれた韓国は、その理想的な標的となりました。

あなたは罪のない人々の血と名誉を犠牲にして上院議員になることができるとお考えですか。あなたには罪のない血が非常に高価であることが分かるはずです。

かつて英国の聖者トマスが自分の宗教的確信を守るがゆえに、ヘンリー8世から反逆罪の告発を受け裁判にかけられた時、自らの出世のためにトマスに不利な偽証をしたリチャード卿に向かって、何と言ったかを申し上げます。イエスの言葉を引用して聖トマスは次のように語りました。「全世界を得ても自分の魂を失ったら、何の利益になろうか。」そのため、聖トマスは打ち首になりました。

委員長、目先の利益から新しい宗教団体を迫害することは容易であり、受けがいいことを私は知っております。それはネロにとってもまた背教者ジュリアンにとっても同様でありました。しかし歴史は彼らを社会改革あるいは人権の故に記憶しているでしょうか。そうではありません。歴史はただ彼らを大迫害者として記憶しています。そして歴史がドナルド・フレーザーを記憶するとするならば、あなたもまた宗教迫害者として記憶されるでしょう。

委員長、あなたは私の首を取ることができても、私の心や魂を奪うことはできません。私の心と魂とは神のものです。

主は私の牧者です。たとえ私は死の影の谷を歩むとも災いを恐れません。あなたが私と共におられるからです。(詩編第23編1~4節)

(しばし慟哭)

解散命令請求により、家庭連合は国家的な迫害を受けています。しかし、朴普煕氏の最後の言葉は、私たちに勇気を与えます。家庭連合の信者として、文鮮明師の弟子として、誇りをもって、私は主張すべきは主張していきたいと思います。