NHK朝ドラ 憲法の条文を勝手に修正

NHK 朝の連続テレビドラマ「虎の翼」で、6月4日に、日本国憲法の条文を勝手に修正して放送したという問題が、SNS上で問題になっています。

このシーンは、主人公が戦前の民法の改正に携わるというものです。時は昭和22年3月、日本国憲法が公布された後のことです。ここで、こんなナレーションが流れます。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024060406716

「婚姻は双方の合意のみによって成立すること」

しかし、こんな文言は、民法の中に出てきません。
民法での婚姻成立に関する条項は、下記のものです。

第739条
1 婚姻は、戸籍法の定めるところにより届け出ることによって、その効力を生ずる。
2 前項の届出は、当事者双方及び成年の証人二人以上が署名した書面で、又はこれらの者から口頭で、しなければならない。

それでは、このナレーションは何を基にしているかと言えば、憲法第24条第1項と思われます。

憲法第24条
1 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

つまり、このナレーションは、勝手に憲法の条文を修正しているのです。念頭にあるのは、同性婚でしょう。なぜなら、同性婚に反対する人々(私もその一人です)の論拠の一つが、この憲法第24条の文言であるからです。

このような思想的かつ政治的な内容を、大衆が見るドラマに盛り込むなど、大きな問題です。